制度化の5つのジレンマ
1.動機の混同
運動が安定するにしたがって、メーンバーに当初の動機以外の動機が目立ってくる。
しかし純粋で公平無私な動機を持ったメンバーに完全に依存している運動は、生き残る可能性はあまり高く無い。
2.運動の象徴体系に関係する問題
象徴化により運動の中心的意味が伝達され共有されるが、象徴化はまた形骸化の段階でもある。
3.構造の組織的洗練 対 運動の効率性
組織の構造化、中央集権化は初期段階では組織の効率を高めるが、最終的には低めるかもしれない。
4.具体的定義の必要性 対 律法主義
人々の日常生活に適用される為には、運動のメッセージを具体的な言葉で翻訳しなければならない。
しかし言葉は、立法主義的アプローチを促す。
5.権力
発展途上の運動は、メッセージと意味がしっかりと安定する為に構造自体を必要とする。
権力は運動を解体しかねない脅威に抵抗する強さを与える。
他方でその権力は、逸脱者や異論を唱える人々に対して抑圧的に行使されるかもしれない。
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