2015/12/04

piano preparado


 道を歩いていると緑道に行き当たり、そこは突き当りだったので反対側を向いてその緑道を歩いた。
何に対して反対かと言えば、その時、行くべき駅に対してで仕事の帰り道だったので別にすぐ家に帰りたく無かったというのもある。
 
 途中道のわきに厚い木で作られた机と丸太で作られた椅子が置いてあった。「休み処」と書かれた看板が近くの木の幹に取り付けられていて、書いてある文章を読むと、この公園をこよなく愛した誰それさんの死後遺族が寄贈と書かれてあった。
 
 死んだ某氏には、その現在のステータスの故にここで人が休んでいる事は分からない。分からないから喜びを感じる事も無い。
でもこれを寄贈した遺族は、ここに公園を愛した某氏の思い出が残る事に意義を見出す事と思う。人の死はその本人自身に与える影響より、当人の死後にも生きているその人を知っている人に対する影響の方が大きいのだろうと思った。
 
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